日々

地味飯の備忘録や日記

2023/4/13の日記

父の葬儀だった。

礼服を持っていなく、黒いワンピースと黒いストッキング、鞄もないのでコートのポケットに必要なものを詰め込んで向かう。

最低最悪な親戚しかいないので、火葬だけになったけど値段は高く不安だったが、それなりにちゃんとしていた。参列は母と私と私の夫の3人だけ。数日経ったので、父の口は少し空いていて腑抜けた顔をしていた。歯が思ったより悪そうで直視できない。花を入れ、父の顔を脳内の元気な父で置き換えて見送った。お気に入りのマフラーや文集を母は添えていた。葬儀会社が用意したセンスのかけら皆無のポストカードみたいなものが入れられたのがムカついた。

骨を壷に入れるときに、多いから押し込んでいいですかと聞かれたが、まさか文字通り手でぐいぐいと押し込むなんて思っていなかったので壺の中で粉々になっていく骨に少し吐き気がした。骨壷はとても重く、母が持つのが大変そうだった。

タクシーで駅に向かい、ロイヤルホストでお昼を食べる。母は最悪な親族の話をするが、私は高校生の時から金輪際関わらないと決めているので、母もそうしてほしい。残りの人生一ミリたりとも振り回されないでほしいと願っている。

ふと思い出して、父のFacebookをみた。投稿は10件も満たなく、2013年〜2020年の中で特に楽しかったであろうことだけが綴られていた。それを読んだら流石に泣いた。母は読んだのだろうか。

 

友人のノセレーナちゃんとのユニット、お酒をのむたびに。の久しぶりの取材旅行が決まっていたので、家に帰ったら身支度をする。葬儀の終わりにお清めの塩を貰えなかったので(火葬だけだし、一番シンプルにしたからだろう)キッチンから食塩を入れた瓶を抱え、改めてお清めした。食塩だけど、私はこれから出雲へ行くのでいいだろう。

気づかないうちに疲労が溜まっていたので気絶をし、慌てて東京駅へ向かう。今夜はサンライズ出雲に乗るのだ。つまみや酒を買い込み、サンライズ出雲に乗り込む。やはりかわいい電車でテンションがあがる。何より窓が大きいのが最高だ。たくさん酒を飲み明日に備えて寝る。